COLUMN / AI・DX
Claude 補助金 調査の進め方|候補探しから申請書の下書きまで
この記事の要点
- Claudeでの補助金調査は、リサーチ機能で候補を集め、公募要領から要件を表に整理し、申請書の下書きまでを任せられます。ただし金額・期限・要件の確認は必ず人が公式ページで行います。
- 進め方は「候補探し→要件の表→事業計画の下書き→人の確認」の4段階です。
- 指示文に「出典のない数字は書かない」「分からない項目は空欄にする」と入れると、誤った情報を避けやすくなります。
補助金は、探す・読む・書くの3つに時間がかかります。公募要領は長く、自社が対象かどうかを判断するだけで半日かかることも珍しくありません。本記事では、少人数の会社の担当者が、Claudeを使ってこの3つの負担を減らす手順をまとめます。制度そのものの解説ではなく、Claudeに何をどの順番で頼むかが中心です。補助金へのAI活用の全体像は補助金の調査・申請業務へのAI活用で整理しています。
Claudeでの補助金調査とは?できること
Claudeでの補助金調査とは、制度の候補探し、公募要領の要点整理、申請書の下書きという3つの作業をClaudeに任せ、最終確認だけを人が行う進め方です。
全体の流れは「①自社の情報を渡す→②リサーチで候補を集める→③公募要領を読ませて要件の表にする→④事業計画の下書きを作る→⑤人が公式ページで確認して提出」です。Claudeが担うのは②〜④で、①と⑤は人の仕事です。申請するかどうかの判断と提出は、事業者自身が行います。
候補探しに使うリサーチ機能は、複数の検索を自動で重ね、引用付きでまとめてくれる機能です。使い方はAnthropic公式ヘルプのリサーチの解説で確認できます。チャット画面左下の「+」ボタンから「リサーチ」を選ぶと有効になり、ウェブ検索がオンであることが前提です。対象のプランは版によって記載が異なるため、公式ページで現在の条件をご確認ください。市場調査での使い方はClaudeのリサーチ機能で市場調査も参考になります。
準備するもの
準備するのは、自社の情報と公募要領、そして確認する担当者です。
準備するもの | 内容 |
|---|---|
Claudeのプラン | リサーチ機能とファイルの添付が使えるプラン(公式ヘルプで確認) |
自社の情報 | 事業内容、従業員数の区分、所在地、やりたい取り組み、予算の目安をA4一枚程度にまとめたもの |
公募要領 | 各制度の公式ページにあるPDFやページ。必ず公式の最新版を使う |
過去の申請書・事業計画 | あれば、文体と構成の見本として渡す |
担当者 | 下書きを確認し、公式ページと照合する人(経営者または管理担当) |
設定の手順
手順は、候補探し・要件整理・下書きの3段階に分け、1段階ごとに結果を確認してから次へ進みます。
- 自社の情報を、事業内容・所在地・規模・やりたい取り組みの順に、A4一枚のテキストにまとめます。
- Claudeのチャット画面で新しい会話を開き、左下の「+」ボタンから「リサーチ」を選びます。
- 自社の情報を貼り付け、「当てはまりそうな補助金・助成金の候補を、実施機関と公式ページのリンク付きで一覧にして」と依頼します。
- 出てきた候補のうち、公式ページのリンクを開いて実在を確かめ、気になるものを2〜3件に絞ります。
- 絞った制度の公募要領のPDFを、入力欄の「+」から添付します。
- 「対象者・対象経費・申請の期間・必要書類・審査の観点を、要領のページ番号付きの表にして」と依頼します。
- 表の内容を、人が公募要領の該当ページと見比べて確認します。ここで食い違いがあれば、その場で直させます。
- 確認した表と自社の情報、過去の事業計画を渡し、「事業計画書の下書きを、審査の観点に沿った見出しで書いて」と依頼します。
- 下書きの中の数字や固有名詞を人が確かめ、足りない情報を補って仕上げます。
同じ指示文と資料を何度も使うなら、Claudeのプロジェクトに保存しておくと便利です。手順はClaudeのプロジェクトの使い方で解説しています。
そのまま使える指示文の例
指示文は、補助金の候補探し用と、要件整理用で分けると結果が安定します。次は要件整理用の例です。
【目的】
添付した公募要領を読み、自社が申請できるかを判断するための要件の表を作る。
【手順】
1. 添付の公募要領から、対象者・対象となる取り組み・対象経費・申請の期間・必要書類・審査の観点を抜き出す。
2. 項目ごとに、要領のページ番号か見出しを添えた表にする。
3. 自社の情報(別紙)と照らし、「当てはまる」「当てはまらない」「要確認」の3つに分ける。
4. 要確認の項目は、何を確認すればよいかを一文で書く。
【守るルール】
・要領に書かれていない金額・期限・割合は書かない。
・読み取れない項目は推測せず「記載を確認できず」と書く。
・申請できると断定しない。最終判断は人が行うと明記する。
・自社の情報は、この会話の外に出さない。
【報告】
表と、要確認の項目の一覧、人が公式ページで再確認すべき箇所の3点を、この順に出す。
うまく動かすコツと注意点
コツは、数字と期限をClaudeに作らせないことです。
- 金額・助成率・締切は、必ず公式ページで確かめます。Claudeの回答は、公式の記載と照合する前の下書きとして扱います。
- 制度の名前も、公式ページで実在を確かめてから使います。候補の一覧に出てきたからといって、実在するとは限りません。
- 公募要領は年度ごとに変わります。前年度の資料を渡さないようにします。
- 下書きには、自社の実際の取り組みだけを書きます。実施していないことを書かせないよう、指示文に入れます。
- 個人情報や取引先の情報は、渡す前に外します。扱いの線引きはClaudeで機密情報を扱う線引きが参考になります。
- 申請の代行や採択の保証をClaudeに求めません。申請は事業者が行うものです。
導入チェックリスト
- □ 自社の情報をA4一枚にまとめた
- □ 候補の制度は、公式ページで実在を確かめた
- □ 公募要領は最新の公式版を使っている
- □ 指示文に「要領にないことは書かない」を入れた
- □ 表と下書きを、人が公式ページと照合する担当を決めた
- □ 渡してよい情報の範囲を決めた
- □ 相談先(所轄の窓口や専門家)を決めた
株式会社木立の実践
株式会社木立は、沖縄でのリゾートヴィラの企画・運営、不動産、マーケティングの自社事業で、補助金の調査と申請書類づくりの効率化にAIを使っています。自社の業務では主にClaudeを使い、定期的に動かす業務はスケジュールタスクで自動化しています。調べる作業と下書きはClaudeに任せ、金額や期限の確認と提出は人が行う分担です。定期的な調査にしたい場合の考え方はClaudeのスケジュールタスクとはで紹介しています。株式会社木立のAIコンサルティングは、ヒアリング1回でその直後から始められ、決まったマニュアルを使わず、進め方・使うAI・成果物をすべてお客様ごとにオリジナルで設計します。
よくある質問
Claudeに補助金の締切を聞いてもよいですか。
聞くことはできますが、そのまま信じないでください。締切や金額は公式ページで確認し、Claudeの回答は確認する場所を探す手がかりとして使います。
申請書をClaudeだけで完成させられますか。
下書きまでは任せられますが、完成は人が担います。実績の数字、取り組みの内容、費用の見積もりは、担当者が根拠の資料と照らして確かめる必要があります。
公募要領が長くても読み込めますか。
添付できる容量や形式には上限があります。長いときは、章ごとに分けて渡し、章ごとに表を作らせる方法が安全です。上限は公式ヘルプで確認してください。
補助金は毎回調べ直す必要がありますか。
制度は年度や時期で変わるため、定期的な見直しが必要です。見直しの頻度と担当を決めておくと、見落としを減らせます。
まとめ
- 補助金の調査は、候補探し・要件の表・下書きの3段階をClaudeに任せ、確認は人が行います。
- 金額・期限・制度名は、必ず公式ページで確かめます。
- 指示文に「要領にないことは書かない」と入れ、出力を表で固定すると、確認が楽になります。
補助金の調査のような業務へのClaude活用は、AIコンサルティングで伴走できます。仕組みの開発はAI開発、顧客の心理を踏まえたサイト改善はニューロマーケティングをご覧ください。まずは無料の業務診断、またはお問い合わせからご相談ください。