COLUMN / AI・DX
Claudeのプロジェクトの使い方|業務ごとに指示と資料をまとめる手順
この記事の要点
- Claudeのプロジェクトは、業務ごとに「指示(プロジェクトの指示)」と「資料(プロジェクトの知識)」をまとめておく場所で、作成・資料の追加・指示の保存の3つの操作で使い始められます。
- 同じ説明を毎回書かなくてよくなるため、担当者が変わっても同じ品質で依頼できます。
- TeamやEnterpriseのプランでは、プロジェクトを社内で共有し、閲覧のみ・編集可の権限を分けられます。
「Claudeに頼むたびに、会社の説明や書き方のルールを貼り付けている」という担当者の方に向けて、この記事ではClaudeのプロジェクト機能の具体的な設定手順を解説します。業務ごとにプロジェクトを作っておくと、指示と資料が会話をまたいで引き継がれ、毎回の準備がいらなくなります。
Claudeのプロジェクトとは?できること
Claudeのプロジェクトとは、関連する会話をひとまとめにし、そのすべての会話に共通の指示と資料を持たせられる作業場所です。プロジェクトの中で始めた会話では、Claudeが登録された資料を参照し、指示に沿って回答します。
プロジェクトは無料のアカウントでも使えます(作成できる数は最大5つ)。有料プランでは、資料が多くなったときに必要な部分だけを探して使う仕組みが自動で働きます。また、デスクトップ版のClaudeで使えるCoworkにもプロジェクトがあり、指示や資料に加えて、そのプロジェクト専用のスケジュールタスクや記憶を持たせられます。
準備するもの
準備するものは、Claudeのアカウントと、業務ごとに整理した指示文と資料です。最初は1つの業務に絞って作るのがおすすめです。
| 準備するもの | 内容 |
|---|---|
| Claudeのプラン | 無料でも作成できます(最大5つ)。社内で共有する場合はTeamまたはEnterprise |
| 対象の業務 | 同じ説明を何度も書いている業務(例:月次報告、問い合わせの返信案、記事の下書き) |
| 指示文 | Claudeの役割、書き方、守るルールを箇条書きにしたもの |
| 資料 | 会社やサービスの説明、ひな形、過去のよい例。機密度の高いものは除きます |
| 担当者 | プロジェクトの指示と資料を最新に保つ管理者 |
設定の手順
設定は、プロジェクトを作る、資料を入れる、指示を保存する、試す、の順で進めます。画面上の操作は数分で終わります。
- Claudeの画面でアカウントのメニューからプロジェクトの一覧を開きます。
- 右上の新しいプロジェクトを作るボタンをクリックします。
- プロジェクト名と説明を入力します。TeamやEnterpriseでは、非公開にするか組織に共有するかを選びます。
- プロジェクトの右側にある「+」ボタンから、資料(文書やテキストファイル)を追加します。
- プロジェクトの指示を設定する項目をクリックし、指示文を貼り付けて保存します。
- プロジェクトの中で新しい会話を始め、いつもの依頼を試して、指示と資料が反映されているか確かめます。
- 共有する場合はプロジェクトの共有の画面から相手を追加し、「閲覧のみ」(閲覧と会話)か「編集可」(指示や資料の編集も可)の権限を選びます。
操作の詳細は公式ヘルプのプロジェクトの作成と管理の方法(英語のページ)で、CoworkのプロジェクトはCoworkのプロジェクトで作業を整理する方法(英語のページ)で確認できます。
そのまま使える指示文の例
次の指示文は、プロジェクトの指示にそのまま貼り付けて使えます。業務名と資料名を自社のものに置き換えてください。
【目的】 このプロジェクトでは、自社の月次報告の文章づくりを手伝う。読み手は自社の役員で、5分で要点がつかめる報告にする。 【手順】 1. 依頼を受けたら、プロジェクトの知識にある「報告のひな形」の見出しの順に書く。 2. 数字は、依頼で渡された表のものだけを使う。 3. 前月との違いが大きい項目には、考えられる理由を1〜2行で添える。 4. 書き終えたら、ひな形の見出しがすべてそろっているかを確かめる。 【守るルール】 ・です・ます調で書き、専門用語には短い説明を添える。 ・渡されていない数字や事実を書かない。分からない点は「要確認」と書く。 ・顧客の氏名など個人を特定できる情報は書かない。 【報告】 最初に要点を3行で書き、その後に本文、最後に「要確認」の一覧を書く。
うまく動かすコツと注意点
プロジェクトを使いこなすコツは、1つのプロジェクトに1つの業務だけを入れることです。複数の業務を混ぜると、指示が矛盾しやすくなります。
- 指示は「役割・手順・ルール・出力の形」に分けて書くと、Claudeが迷いにくくなります。
- 資料は最新のものだけを入れ、古い版は削除します。古い資料が残ると、古い情報で回答されることがあります。
- よい出力の例を資料に1〜2件入れると、仕上がりがそろいやすくなります。
- 共有するときは、指示や資料を変えてよい人だけに編集の権限を付けます。
- 機密度の高い資料は入れず、社内ルールに沿って扱います。ルールの決め方は生成AIの社内ルールの作り方で解説しています。
- 手順書づくり自体をClaudeに手伝わせる方法はマニュアル作成をAIで効率化する方法が参考になります。
導入チェックリスト
- □ プロジェクトにする業務を1つ選んだ
- □ 指示文を役割・手順・ルール・出力の形に分けて書いた
- □ 最新の資料と、よい出力の例を追加した
- □ プロジェクトの中で試し、指示が反映されることを確かめた
- □ 共有する相手と権限(閲覧のみ・編集可)を決めた
- □ 指示と資料を更新する担当者を決めた
株式会社木立の実践
株式会社木立では、主にClaudeを使って、コラム記事の補充と予約投稿、Webサイトのアクセスの日次レポート、朝のブリーフィング、求人情報の定期更新などをスケジュールタスクで自動化しています。AIによる業務の自動化は、Webサイトの記事運用とSEO、補助金の調査・申請書類づくりなど、自社の事業の中で実践しています。株式会社木立のAIコンサルティングは、ヒアリング1回でその直後から始められ、決まったマニュアルを使わず、進め方・使うAI・成果物をすべてお客様ごとにオリジナルで設計します。
よくある質問
プロジェクトは無料プランでも使えますか?
使えます。無料のアカウントでは最大5つまで作成できます。有料プランでは作成できる数が増え、社内での共有はTeamとEnterpriseで利用できます。
プロジェクトの指示と、会話ごとの指示はどちらが優先されますか?
プロジェクトの指示は、そのプロジェクト内のすべての会話に共通して使われる土台です。会話ではその土台の上で個別の依頼を書く、と考えると使い分けやすくなります。
資料はどのくらい入れてよいですか?
業務に必要なものに絞るのがおすすめです。有料プランでは、資料が多くなると必要な部分を探して使う仕組みが自動で働きますが、古い資料や関係のない資料は外したほうが回答が安定します。
Coworkのプロジェクトとは何が違いますか?
Coworkのプロジェクトは、指示や資料に加えて、そのプロジェクト専用のスケジュールタスクや記憶を持てます。有料プランのデスクトップ版で利用でき、会話のプロジェクトから指示と資料を取り込むこともできます。
まとめ
- Claudeのプロジェクトは、業務ごとに指示と資料をまとめ、すべての会話に引き継ぐための作業場所です。
- 作成、資料の追加、指示の保存、試す、共有の順で設定すれば、担当者が変わっても同じ品質で依頼できます。
- 1つのプロジェクトに1つの業務を入れ、指示と資料を最新に保つことが長く使うコツです。
自社の業務に合ったプロジェクトや指示文の設計を相談したい方は、AIコンサルティングをご覧のうえ、お問い合わせください。