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Claudeのリサーチ機能で市場調査|経営判断の材料を短時間で集める

この記事の要点

  • Claudeのリサーチ機能は、Claudeが複数の検索を順に重ねて調べ、引用付きの答えを数分でまとめる機能で、Pro・Max・Team・Enterpriseの有料プランで使えます。
  • 市場調査に使うときは、経営者が「何を判断するための調査か」と「調べる範囲」を先に決めて依頼すると、判断に使える材料が集まりやすくなります。
  • 結果は引用元を人が確かめてから使います。社内の資料とつなぐ場合は、外部のツールに書き込めるコネクタを調査中はオフにしておくのが安全です。

新しい地域への出店、新サービスの検討、取引先の業界動向の把握。経営判断の前には調べることが多い一方で、担当者が検索を繰り返して資料をまとめるには時間がかかり、調べ方も人によってばらつきます。

この記事では、Claudeのリサーチ機能を使って市場調査のたたき台を短時間で集める方法を、経営者・管理職が「任せ方」と「確かめ方」を判断できるように、全体像から説明します。

Claudeのリサーチ機能とは?できること

Claudeのリサーチ機能とは、Claudeが一つの問いに対して複数の検索を順番に行い、前の結果をもとに次に調べることを決めながら、引用付きの答えをまとめる機能です。公式ヘルプでは、数分で詳しい答えを返すこと、答えに確認しやすい引用が付くことが説明されています(公式ヘルプ:Claudeでリサーチを使う)。

Webの情報に加えて、Google Workspaceのコネクタ(外部のツールとClaudeをつなぐ機能)でつないだGmail、Googleカレンダー、Googleドキュメントなどの社内の情報も調べる対象にできます。社外の動向と自社の資料を一度に突き合わせられるのが、通常の検索との違いです。

問いを決めてリサーチ機能で複数の検索と社内情報の確認を行い、引用付きの結果を人が確かめて判断に使う流れリサーチ機能の流れ問いを決める何を判断するための調査か複数の検索を重ねる結果をもとに次を調べる社内の情報も確認つないだ資料やメール引用付きでまとめる出典を添えた調査結果人が引用元を確かめる判断に使う材料を選ぶ
図1:リサーチ機能で市場調査を進める流れ

調べる内容によって、使う機能を分けると無駄がありません。

調べたい内容に応じて、Web検索、リサーチ機能、スケジュールタスクを使い分ける対応表調べたい内容と使う機能調べたい内容使う機能向いている例1つの事実を確認Web検索制度の名前や日付多角的に調べるリサーチ機能新しい地域の市場毎週の変化を追うスケジュールタスク業界の新しい動き
図2:調べたい内容に応じた機能の使い分け

準備するもの

準備するものは、プランと、調査の目的を書いた短いメモです。

準備するもの 内容
Claudeのプラン リサーチ機能を使える有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)。Web、Claude Desktop、モバイルで利用可能
Web検索の設定 リサーチ機能を使うにはWeb検索がオンになっていること
使うコネクタ 社内の資料も調べる場合は、Googleドライブなどの読み取りに使うコネクタ
調査の目的 何を判断するための調査か、調べる範囲(地域・期間・対象)、欲しい形(表・比較・論点)
確認の担当者 引用元を開いて内容を確かめ、判断に使える情報を選ぶ人

設定の手順

経営者が問いを決め、担当者が実行と確認を行う分担で進めます。1手順1操作です。

  1. 経営者が、調査で判断したいこと(例:新しい地域で事業を始めるかの判断材料)を一文で書きます。
  2. 調べる範囲(地域・期間・対象)と、欲しい形(比較表、論点の一覧など)を書き足します。
  3. Claudeのチャット画面を開き、入力欄の左下の「+」を押して「Research」を選びます。
  4. 画面下に青い表示が出たことを確かめ、次の章の指示文を貼り付けて送信します。
  5. 社内の資料も調べてほしい場合は、指示文の中で調べる資料の場所を名前で指定します。
  6. 結果が出たら、引用の付いた主な主張について、担当者が引用元を開いて内容を確かめます。
  7. 確かめた内容だけを残し、経営者向けに1枚の要約にまとめるようClaudeに依頼します。
  8. リサーチ機能を終えるときは、画面下の青い表示をもう一度押してオフにします。

リサーチ機能は通常のチャットと同じ利用上限を使いますが、多くの情報を集めるため上限に早く届くことがあります。また、リサーチ中はコネクタの機能を追加の確認なしに呼び出すことがあるため、外部のツールに書き込めるコネクタはオフにしておくよう公式ヘルプで案内されています(公式ヘルプ:カスタムコネクタを始める)。画面の表記は表示言語や更新によって変わることがあります。

そのまま使える指示文の例

判断の目的と範囲をはっきりさせた依頼の例です。地域や業種は自社の内容に置き換えてください。

【目的】
自社が検討している新しい地域での事業について、始めるかどうかを判断するための材料を集める。

【手順】
1. 対象の地域で、自社の事業に関係する需要の動きを、公的機関や業界団体の公開資料を中心に調べる。
2. 同じ地域で同じ種類のサービスを提供している事業者の特徴を、公開情報から整理する。
3. 事業を始めるうえで確認が必要な制度や手続きを挙げる。
4. 自社の共有フォルダにある過去の検討資料を読み、今回の調査結果と違う点を挙げる。
5. 判断のために、さらに確認が必要な点を挙げる。

【守るルール】
・主張には必ず引用元を付ける。引用元が見つからない内容は書かない。
・古い情報は、いつの情報かを明記する。
・推測と事実を分けて書く。
・外部のツールへの書き込みや送信は行わない。

【報告】
・要点(5行以内)
・需要/事業者の特徴/制度と手続き の3つの見出しで整理した結果
・過去の検討資料との違い
・追加で確認すべき点の一覧

うまく動かすコツと注意点

経営者が市場調査を任せるときの判断のポイントです。

  • 「何を判断するための調査か」を最初に書くと、集まる情報の量より質がそろいます。
  • 引用元が公的機関の資料か、個人の意見かを見分けて使います。重要な数字は必ず元の資料で確かめます。
  • 結果の中の推測と事実を分けさせ、推測の部分は判断の前提として扱わないようにします。
  • 一度で終わる調査はリサーチ機能、毎週の変化を追う調査はスケジュールタスク、と使い分けると手間が減ります。
  • 社内の資料と組み合わせると精度が上がる一方、扱う情報が広がります。調べてよい資料の範囲を事前に決めておきます。
  • 調査の結果をそのまま導入判断に使わず、小さく試して確かめる進め方はPoC(概念実証)の進め方、AIに任せる作業の考え方はAIエージェントの業務での使い方を参考にしてください。

導入チェックリスト

市場調査を任せる前に、次の項目を確認してください。

  • □ 調査で判断したいことを一文で書いた
  • □ 調べる範囲と欲しい形を決めた
  • □ 有料プランでWeb検索がオンになっている
  • □ 外部に書き込めるコネクタを調査中はオフにした
  • □ 引用元を確かめる担当者を決めた
  • □ 推測と事実を分けて報告させる指示を入れた

株式会社木立の実践

株式会社木立は、沖縄のリゾートヴィラの企画・運営、不動産、マーケティングの事業でAIによる業務の自動化を実践しています。複数のOTA(Booking.com、楽天トラベル、Airbnbなどの宿泊予約サイト)からの宿泊データの自動取得と市場分析や、補助金の調査・申請書類づくりの効率化にもAIを使っています。

調査を任せるときに大切なのは、調べる量を増やすことよりも、判断に使う問いをはっきりさせ、出典を確かめる手順を決めておくことです。株式会社木立のAIコンサルティングは、ヒアリング1回でその直後から始められ、決まったマニュアルを使わず、進め方・使うAI・成果物をすべてお客様ごとにオリジナルで設計します。

よくある質問

Claudeのリサーチ機能はどのプランで使えますか?

公式ヘルプによると、リサーチ機能はPro・Max・Team・Enterpriseの有料プランで使えます。Claudeのweb版、Claude Desktop、モバイルアプリで利用でき、Web検索がオンになっている必要があります。

リサーチ機能はどうやって使いますか?

チャット画面の入力欄の左下にある「+」を押し、「Research」を選びます。画面下に青い表示が出たら有効になっています。もう一度押すとオフにできます。

リサーチ機能の結果はそのまま信じてよいですか?

結果には引用が付くので、重要な主張は引用元を開いて内容を確かめてから使います。特に数字や制度に関する情報は、元の資料の日付と内容を人が確認してください。

社内の資料も調べてもらえますか?

Google Workspaceのコネクタなどでつないでいれば、Gmail、Googleカレンダー、Googleドキュメントなどの社内の情報も調べる対象にできます。うまく参照されない場合は、指示文で資料の場所を名前で指定します。

まとめ

  • Claudeのリサーチ機能は、複数の検索を重ねて引用付きの答えをまとめる有料プランの機能です。
  • 経営者が判断の目的と調べる範囲を先に決めると、使える材料が集まります。
  • 引用元は人が確かめ、調査中は外部に書き込めるコネクタをオフにして使います。

自社の業務でClaudeをどう動かすか、設計から一緒に考えたい場合は、AIコンサルティングのページをご覧ください。ご相談はお問い合わせから受け付けています。

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