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データ突き合わせの自動化をClaudeで|売上の不一致を見つける照合手順

この記事の要点

  • データの突き合わせは、照合キー・比べる項目・許容差の3つを決めてClaudeに渡せば、毎日自動で回せます。
  • 結果は「一致」「差額あり」「片方にしかない」の3つに分け、一致しない行だけを人が確認します。
  • 差の理由は計上時期・キャンセル・入力ミスなど型が決まっているので、理由の候補まで書かせると確認が速くなります。

会計ソフトの売上と予約管理の売上が合わない、広告の管理画面の数字と問い合わせ一覧の件数がずれる。こうした「数字の不一致」を毎月手作業で探している担当者の方は多いのではないでしょうか。この記事では、2つのデータを照らし合わせて不一致を見つける作業を、Claudeで自動化する手順を説明します。複数のデータを一画面にまとめる経営ダッシュボードの土台づくりとしても役立つ内容です。

データ突き合わせの自動化とは?できること

データの突き合わせ(照合)とは、同じ取引や予約を表す2つのデータを1行ずつ対応させ、金額や件数が合っているかを確かめる作業です。Claudeに照合のルールを渡すと、対応づけ・差額の計算・不一致の一覧づくりまでをまとめて任せられます。

Claudeは、アップロードしたCSVなどのデータを処理し、Excelファイルとして結果を出力できます(Claude公式ヘルプ:ファイルの作成と編集)。さらにスケジュールタスク(決めた頻度で同じ作業を自動実行する機能)と組み合わせれば、毎日決まった時刻に照合結果を受け取れます。

2つのデータをClaudeが照合キーでつなぎ、一致・差額あり・片方だけの3つに分ける流れデータA会計ソフトの売上データB予約管理の売上Claude照合キーでつなぐ一致差額あり片方だけオレンジだけを人が確認
図1:突き合わせの全体像。2つのデータを照合キーでつなぎ、結果を3つに分けます

できることは大きく3つです。1つ目は、照合キー(予約番号や請求書番号など、両方のデータに共通する識別番号)で行を対応づけること。2つ目は、金額・日付・件数などの差を計算すること。3つ目は、一致しない行に「計上月のずれ」「キャンセルの反映漏れ」などの理由の候補を付けて報告することです。理由はあくまで候補であり、最終判断は担当者が行います。

準備するもの

準備の中心は、2つのデータと「何をもって一致とするか」というルールです。ツールの設定よりも、このルールを先に紙に書き出すことが成功の近道です。

準備するもの 内容
Claudeのプラン スケジュールタスクで定期実行する場合は有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)が必要です
2つのデータ 会計ソフトと予約管理など、同じ取引を別々に記録しているデータ。CSVで書き出せるか、コネクタで読めるものが扱いやすいです
コネクタ データの置き場所に合わせてGoogleドライブなどを接続します。結果をSlackで受け取る場合はSlackも接続します
照合ルール 照合キー、比べる項目、許容差(例:1円未満は一致とみなす)、対象期間
担当者 不一致の行を確認し、原因を判断して元データを直す人を1人決めます

設定の手順

設定は「ルールを決める→手動で1回試す→定期実行に移す」の順で進めます。いきなり自動化せず、手動の結果を目で確かめてから定期実行にすることが大切です。

  1. 2つのデータから、共通する照合キーになる列を1つ選びます。共通の番号がない場合は「日付+金額+氏名」のように複数の列を組み合わせます。
  2. 比べる項目(金額、日付、件数など)と許容差を決め、メモにまとめます。
  3. Claudeを開き、2つのデータの1か月分をアップロードして、下の指示文で照合を依頼します。
  4. 出てきた不一致の一覧を元データと見比べ、判定の誤りがないかを確認します。誤りがあれば照合ルールを直します。
  5. Claude Coworkの左側のメニューにある「Scheduled」を開き、「New task」から新しいタスクを作ります(公式ヘルプ:定期タスクの設定)。
  6. タスク名・指示文・頻度(毎日など)を入力して保存します。データはコネクタ経由で読める場所に置いておきます。
  7. 最初の1週間は毎回の実行結果を開いて確認し、問題がなければ確認の頻度を下げます。
照合結果の表の見本(説明用の例)照合結果の見本(説明用の例)キー会計予約判定A-0150,00050,000一致A-0232,00030,000差額ありA-03なし18,000予約のみA-0424,00024,000一致Claudeが付ける理由の候補A-02:割引の反映漏れの可能性A-03:翌月計上の可能性
図2:照合結果の見本(説明用の例・金額は架空です)。不一致の行にだけ理由の候補が付きます

そのまま使える指示文の例

指示文は【目的】【手順】【守るルール】【報告】の4つに分けて書くと、毎回同じ品質で動きます。自社の言葉に置き換えて使ってください。

【目的】
自社の会計データと自社の予約管理データを突き合わせ、売上の不一致を見つける。

【手順】
1. 自社の共有フォルダから、前日までの当月分の会計データと予約管理データを読み込む。
2. 予約番号を照合キーとして2つのデータを1行ずつ対応づける。
3. 金額と計上日を比べ、「一致」「差額あり」「会計のみ」「予約のみ」に分類する。
4. 一致しない行に、考えられる理由の候補(計上月のずれ、キャンセルの反映漏れ、割引の反映漏れ、入力ミス)を付ける。
5. 結果をExcelファイルにまとめる。

【守るルール】
・金額の差が1円未満なら一致とみなす。
・元データは書き換えない。読むだけにする。
・理由はあくまで候補として書き、断定しない。
・データが読めない、または件数が前日から大きく変わった場合は、照合を止めてその旨を報告する。

【報告】
・自社の報告用チャンネルに、件数の内訳(一致・差額あり・片方のみ)と、差額の大きい順に上位5件を投稿する。
・不一致が0件の場合も「0件」と報告する。

うまく動かすコツと注意点

うまく動かす最大のコツは、照合キーを1つに決め、両方のデータで同じ書き方にそろえることです。キーの書き方がずれていると、本当は一致している行まで「片方だけ」と判定されます。

  • 照合キーの前後の空白や全角・半角の違いは、照合の前に整えるよう指示文に書きます。
  • 対象期間の区切り(計上日か宿泊日か、など)を両方のデータでそろえます。区切りが違うと月末付近に差が集中します。
  • 元データは読むだけにして、修正は担当者が行います。自動で直させると、誤りの原因が追えなくなります。
  • 不一致が0件の日も報告させると、「タスクが止まっていた」のか「問題がなかった」のかを区別できます。
  • 会計データなど機密性の高い情報を扱うため、接続するフォルダやコネクタは必要な範囲に絞ります。

集計そのものの自動化についてはデータ集計・レポート作成をAIで自動化する方法、会計データの活用は会計ソフトと連携した管理会計の自動化もあわせてご覧ください。

導入チェックリスト

  • □ 照合する2つのデータと、その出どころを決めた
  • □ 照合キーを1つ(または組み合わせ)に決めた
  • □ 比べる項目と許容差を書き出した
  • □ 手動で1か月分を照合し、判定が正しいことを確かめた
  • □ 元データを書き換えないルールを指示文に入れた
  • □ 不一致を確認して直す担当者を決めた
  • □ 0件の日も報告させる設定にした

株式会社木立の実践

株式会社木立では、Claudeのスケジュールタスクで経営ダッシュボードを毎朝更新し、役員にSlackで通知しています。このダッシュボードは、会計ソフト・宿泊の予約管理・広告・問い合わせ・社内の顧客管理などのデータを集めて一画面にまとめたものです。出どころの違うデータを並べるときは、それぞれの数字が「いつの時点の」「何を数えた」ものかをそろえることが欠かせません。突き合わせの考え方は、こうした複数データを扱う仕組みづくりの基礎になります。仕組みの全体像は数字を毎日見られるAIダッシュボードの作り方で紹介しています。株式会社木立のAIコンサルティングは、ヒアリング1回でその直後から始められ、決まったマニュアルを使わず、進め方・使うAI・成果物をすべてお客様ごとにオリジナルで設計します。

よくある質問

照合キーになる共通の番号がない場合はどうすればよいですか?

日付・金額・顧客名など複数の列を組み合わせて照合キーにします。組み合わせでも一意に決まらない行は「要確認」として分け、人が判断するようにします。

何件くらいのデータまで扱えますか?

扱える量はファイルの大きさや処理時間の上限によって変わります。公式ヘルプではファイルの上限が30MBと案内されています。大きなデータは月ごとなどに分けて照合すると安定します。

不一致の理由はClaudeに任せてよいですか?

理由はあくまで候補として出させ、最終判断は担当者が行ってください。元データを確認したうえで、修正するかどうかを人が決める運用にします。

Excelで関数を組むのと何が違いますか?

関数は決まった形のデータには強い一方、列の並びや書き方が変わると壊れやすい面があります。Claudeは書き方の揺れを整えたうえで照合し、理由の候補まで文章で添えられる点が異なります。

まとめ

  • データの突き合わせは、照合キー・比べる項目・許容差を決めればClaudeで自動化できます。
  • 結果は3つに分け、一致しない行だけを人が確認します。
  • 手動で試して判定を確かめてから、スケジュールタスクで定期実行に移します。

自社のデータに合わせた突き合わせの仕組みづくりは、株式会社木立のAIコンサルティングでご支援しています。まずはお気軽にお問い合わせください。

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