CLOUDFLARE
Cloudflareのしくみ
Cloudflareのしくみ
見る人とサーバーの「あいだ」に立つ、世界規模のネットワークサービス。何をしていて、入れると何が変わるのかを図で説明します。
ホームページやアプリの「手前」に立つサービス
Cloudflare(クラウドフレア)は、ホームページやアプリの手前に立って、通信を速く・安全に・止まらないようにするサービスです。OSでもサーバーでもなく、インターネットの通り道に置かれた「中継所」のような存在です。
近くの拠点から応答
世界330都市以上の拠点から、見る人に近い場所で応答します。
攻撃を手前で止める
攻撃や不正なアクセスを、サーバーに届く前に遮断します。
ほかの拠点が肩代わり
アクセスが集中しても、1つの拠点に障害が起きても、ほかの拠点が引き受けます。
OS = 建物の中の管理人
機械の中で、ハードウェアとアプリをつなぎます。
Cloudflare = 建物の前の受付・警備員
建物の外で、出入りを整理して守ります。
OS=機械とアプリをつなぐ基本ソフト(Windows・macOS・Linuxなど)。
OSとの違いCloudflareは「どこ」にいるのか
1台のコンピューターの中
OS = 機械とアプリの「橋渡し役」。機械の「内側」で動く
インターネットの通り道
Cloudflareはサーバーの「外側・手前」。入れてもサーバーのOSやアプリはそのまま。DNS(住所録)を切り替えるだけ
OSは「機械の中の土台」、Cloudflareは「機械と機械をつなぐ道の途中の中継所」です。立っている場所がまったく違います。
OSとCloudflareの比較
| OS(Windows・Linuxなど) | Cloudflare | |
|---|---|---|
| 種類 | ソフトウェア(基本ソフト) | ネットワークサービス(クラウドサービス) |
| 動く場所 | 自分のパソコン・サーバーの中 | Cloudflareが世界中に置いたデータセンター |
| 役割 | ハードウェアを動かし、アプリを動作させる | 通信を守る・速くする・振り分ける |
| 導入方法 | 機械にインストール | DNSの設定を変更(インストール不要) |
| たとえ | 建物の中の管理人 | 建物の前の受付・警備員・配達センター |
DNS=サイト名をサーバーの住所(IPアドレス)に変える「住所録」。DNSの設定を変えるだけで、Cloudflareを手前に入れられます。
全体像Cloudflareの中で何が行われているか
スマホのアプリ
ボット(検索・AIの巡回)
アプリ+データベース
画像などコピーできる内容はCDNキャッシュから直接返し、サーバーまで届くのは「本当に必要な通信」だけ
1回の表示で何が起きているか
攻撃はここで遮断
コピーがあるとき
その場ですぐ返す(いちばん速い)
コピーがないとき
5. Cloudflareがサーバーへ取りに行く → 6. コピーを保存して返す(次回からいちばん速い)
サーバーは、見る人と直接やり取りしません
URL=サイトの住所(https://〜)/WAF=不正な通信の検査/DDoS=大量の通信を送りつけてサイトを止める攻撃。
世界のネットワーク「同じ住所」で、いちばん近い拠点へ
どの国からも「同じ住所(IPアドレス)」
拠点どうしは専用網でつながり、世界330都市以上の拠点が同じ役割を担います
海外のユーザーも、近くの拠点のコピーで高速表示
1拠点が攻撃を受けても、ほかの拠点が通信を引き受けて止まりません。
エニーキャストのしくみ
全拠点が同じ住所を名乗るため、見る人は自動でいちばん近い拠点につながります。攻撃の大量通信も世界中に分散して吸収されるため、DDoS攻撃に強くなります。
Cloudflareでできること
アプリケーションサービス
公開中のWebサイト・アプリを守り、速くする中核事業
- CDN:世界の拠点から高速配信
- WAF・DDoS防御:不正・大量の攻撃を遮断
- Bot Management:悪質なボットを制御
- DNS・SSL:無料プランから利用できる
Zero Trust・SASE
VPNに代わり、社員が社内システムへ安全に接続
- Access:社内システムのログイン管理
- Gateway:危険なサイトへの接続を防ぐ
- CASB・DLP:情報漏えいを防ぐ
- WARP:社員の端末に入れる接続アプリ
ネットワークサービス
拠点やデータセンター間の回線そのものを守る
- Magic Transit:ネットワーク全体のDDoS防御
- Magic WAN:拠点間ネットワークの置き換え
- Spectrum:Web以外の通信も保護
開発者プラットフォーム
Cloudflareの拠点でプログラムを動かす(OSの管理は不要)
- Workers:拠点でのプログラム実行
- Pages:Webサイトの公開
- R2・D1:ファイル保存・データベース
- Workers AI:AIモデルの実行
ことばの意味は用語集にまとめています。
導入前と導入後Cloudflareを入れると、何が変わるか
Cloudflareなし
ユーザー(世界中から)→ 直接アクセス → サーバー(AWS東京など)
- 攻撃もそのままサーバーに届く
- 全アクセスが集中し、高負荷で落ちやすい
- 海外や遠方からの表示が遅い
- 配信量が増えるほど転送料金が増える
Cloudflareあり
ユーザー → 最寄りの拠点 → Cloudflare(検査・キャッシュ)→ 必要な通信だけ → サーバー
- 攻撃は手前で遮断、サーバーの住所も隠せる
- サーバーへのアクセスが減り、安定する
- どこからでも高速表示
- サーバー側の転送量(=料金)を削減
住所を隠しても、過去の記録などから見つかることがあります。サーバーの受け口を閉じる「Tunnel」を一緒に使い、直接の攻撃が届かないようにします(多層防御と実例)。
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