COLUMN / AI・DX
Search Console分析をClaudeで|リライト記事の選び方
この記事の要点
- Search Consoleのデータで記事のリライト(既存記事の書き直し)候補を選ぶには、ページごとの表示回数・クリック数・クリック率・平均掲載順位をClaudeに読み込ませ、決まった基準で並べ替えさせるのが手早い方法です。
- 「表示は多いのにクリックが少ない記事」はタイトルと説明文、「順位があと一歩の記事」は本文の不足を直すと、手を入れる理由がはっきりします。
- 指示文に判断の基準と期間のそろえ方を書いておくと、毎月同じ手順で候補リストを作れます。
「記事は増えてきたが、どれを書き直せばよいか分からない」「Search Consoleを開いても数字が多くて判断できない」という悩みは、コラムやブログを運用する担当者によくあります。この記事では、Search Consoleのデータをもとに、Claudeでリライトする記事を選ぶ手順を、設定の流れとそのまま使える指示文とあわせて解説します。
Search Consoleのリライト分析とは?できること
Search Consoleのリライト分析とは、Googleの検索結果での表示回数やクリック数などのデータから、書き直すと効果が見込める記事を見つけ、直す内容の方向を決める作業です。Claudeを使うと、出力したデータの読み込み、基準に沿った並べ替え、記事ごとの直す方向のメモまでを、毎回同じ手順で進められます。
Search Consoleとは、Googleが提供する、自社サイトの検索での見え方を確認できる無料のツールです。クリック率(CTR)は、検索結果に表示された回数のうちクリックされた割合を指します。
準備するもの
準備するものは、Search Consoleで確認できる自社サイト、データを読み込めるClaudeの環境、記事の一覧、判断の基準です。最初は手元に出力したファイルからで十分に始められます。
| 準備するもの | 内容 |
|---|---|
| Claudeのプラン | ファイルを読み込んで集計できる環境。CSVやExcelの分析には、設定の「コード実行とファイル作成」を有効にします。毎月自動で動かすならスケジュールタスクが使える有料プランを用意します。 |
| Search Consoleのデータ | 検索パフォーマンスのレポートから出力した、ページ別とクエリ(検索された言葉)別のデータ。期間は直近3か月などに決めます。 |
| 記事の一覧 | 記事のURL・タイトル・公開日・最後に直した日の一覧。WordPressなどから出力します。 |
| 判断の基準 | 「表示が多くクリック率が低い」「平均掲載順位が10位前後」など、候補にする条件を文章にしたもの。 |
| 担当者 | 候補リストを読み、実際に書き直す人と、その結果を確かめる人。 |
設定の手順
設定は、データを出力する、Claudeに渡す、基準で分類させる、候補を選んで書き直す、の順で進めます。初回は会話で試し、結果を確かめてから定期実行に移します。
- Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートを開き、期間を直近3か月に設定します。
- ページ別のデータと、クエリ別のデータをそれぞれファイルに出力します。
- WordPressなどから、記事のURL・タイトル・公開日・最後に直した日の一覧を出力します。
- Claudeの設定の「Capabilities」で、コード実行とファイル作成が有効になっているかを確かめます。
- 新しい会話を開き、チャット欄の「+」から3つのファイルを添付します。
- 下の指示文を貼り付けて実行し、候補リストを作らせます。
- 候補リストの数字を、Search Consoleの画面で2〜3件確かめます。
- 書き直す記事を選び、直した日を記事の一覧に記録します。
- 手順が固まったら、左側のサイドバーの「Scheduled」から同じ指示文を月1回のタスクとして登録します。
ファイルの添付方法と対応形式は、Anthropic社の公式ヘルプ(ファイルのアップロード・英語)で、CSVなどのデータ分析を使う設定は公式ヘルプ(ファイルの作成と編集・英語)で確認できます。
そのまま使える指示文の例
次の指示文は、自社の基準に合わせて数字の条件を置き換えるだけで使えます。最初は会話で試し、結果を確かめてから定期実行に登録してください。
【目的】 自社サイトのSearch Consoleのデータから、書き直すと効果が見込める記事を選び、記事ごとに直す方向をまとめてください。 【手順】 1. 添付したページ別のデータ、クエリ別のデータ、記事の一覧を読み込み、それぞれの期間と行数を一覧にする 2. ページ別のデータと記事の一覧をURLでつなぐ 3. 次の条件で記事を分類する ・A:表示回数が多いのにクリック率が低い記事 → タイトルと説明文を直す候補 ・B:平均掲載順位が10位前後の記事 → 本文の不足を補う候補 ・C:最後に直してから3か月以内の記事 → 今回は対象外 4. A・Bの記事ごとに、クエリ別のデータから表示回数の多い検索語を3つまで挙げ、記事のタイトルに入っていない言葉を示す 5. A・Bそれぞれ、優先度の高い順に5件まで並べる 【守るルール】 ・データにない数字を推測で補わない ・URLでつなげなかった記事は件数を示し、一覧に出す ・直す内容は「方向」までにとどめ、本文の書き直しは行わない 【報告】 最初に結論(今月直す記事3件と理由)を書き、その後にA・Bの候補表、つなげなかった記事の一覧の順で示す
うまく動かすコツと注意点
リライト分析の質を左右するのは、比べる期間と判断の基準を毎回そろえることです。次の点を決めておくと、毎月の候補を比べやすくなります。
- 期間を固定する:直近3か月など期間を決め、季節で検索が増減する記事は前年の同じ時期とも比べます。
- 直した日を記録する:直してすぐの記事は数字が落ち着かないため、一定期間は候補から外します。
- URLの表記をそろえる:末尾のスラッシュの有無などでつながらないことがあるため、つなげなかった件数を必ず報告させます。
- 検索語と記事の内容を見比べる:表示の多い検索語が記事の主題と違う場合は、無理に書き足さず、別の記事にする判断もあります。
- 数字は人が確かめる:最初の数回は、候補の数字をSearch Consoleの画面で照らし合わせます。
Webサイト運用全体の自動化はWebサイト運用・SEOのAI自動化で、記事の予約投稿の仕組みはClaudeでコラム投稿を自動化する方法で、AIに引用されやすい書き方はAIO(AI検索対策)とはで解説しています。
導入チェックリスト
- □ Search Consoleで自社サイトのデータを確認できる
- □ ページ別とクエリ別のデータを同じ期間で出力した
- □ 記事の一覧に最後に直した日を記録している
- □ 候補にする条件(クリック率・平均掲載順位など)を文章にした
- □ 最初の結果をSearch Consoleの画面と照らし合わせた
- □ 書き直す担当者と、結果を確かめる時期を決めた
株式会社木立の実践
株式会社木立では、自社のWebサイトの記事運用とSEOの自動化にAIを使っています。Claudeのスケジュールタスクで、コラム記事の補充と予約投稿、公開後の社内Slackへの共有、Webサイトとランディングページのアクセスの日次レポートのSlack投稿を毎日自動で動かしています。数字の集計と共有はClaudeに任せ、どの記事に手を入れるかの判断は人が行う分担にしています。株式会社木立のAIコンサルティングは、ヒアリング1回でその直後から始められ、決まったマニュアルを使わず、進め方・使うAI・成果物をすべてお客様ごとにオリジナルで設計します。
よくある質問
Search Consoleのデータはどのくらいの期間で見ればよいですか?
直近3か月が始めやすい期間です。短すぎると数字がぶれやすく、長すぎると最近の変化が見えにくくなります。季節で検索が増減する記事は、前年の同じ時期とも比べます。
Claudeに記事の書き直しまで任せてもよいですか?
候補選びと直す方向のメモまでを任せ、書き直しは担当者が確認しながら進めるのが安全です。書き直しにClaudeを使う場合も、事実や数字は人が確かめてから公開します。
リライトした効果はいつ確認すればよいですか?
直した日を記録し、数週間から1か月ほど空けてから、直す前の同じ長さの期間と比べます。直してすぐは数字が落ち着かないため、早く判断しすぎないようにします。
記事数が少なくてもこの方法は使えますか?
使えます。記事が少ない場合は、候補の件数を減らし、表示の多い検索語と記事の内容のずれを見ることに重点を置くと、直す方向を決めやすくなります。
まとめ
- Search Consoleのページ別・クエリ別のデータをClaudeに読み込ませ、決まった基準で分類すると、リライトする記事を手早く選べます。
- 表示が多くクリック率が低い記事はタイトルと説明文、順位があと一歩の記事は本文を直します。
- 期間・基準・直した日を指示文と記録でそろえると、毎月同じ手順で続けられます。
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