COLUMN / AI・DX
Claudeのスタイル機能の使い方|自社の文体で文章を作る設定手順
この記事の要点
- Claudeのスタイル機能は、チャットの「Search and tools」メニューの「Use style」から選べ、自社の文章サンプルをアップロードして独自のスタイルも作れます。
- スタイルは「文体の設定」で、業務の手順やルールは指示文に書きます。この2つを分けると、誰が使っても同じ調子の文章が作れます。
- 最初は既存の優れた文章を2〜3本サンプルにして作り、数回使って直す進め方が確実です。
「担当者によって文章の調子がばらばらで、毎回直している」「お客様への案内文を、自社らしい言葉づかいにそろえたい」。こうした悩みには、Claudeのスタイル機能が使えます。この記事では、担当者が自社の文体のスタイルを作り、日々の文章づくりで使えるようにするまでの手順を説明します。
Claudeのスタイル機能とは?できること
Claudeのスタイル機能とは、Claudeの話し方や文章の調子を、好みに合わせて切り替える機能です。標準で、Normal(通常の応答)、Concise(短く直接的な応答)、Formal(整った丁寧な応答)、Explanatory(学習向けの説明的な応答)の4つが用意されています。
さらに、自分の文章のサンプルをアップロードするか、文体を言葉で説明すると、独自のスタイルを作れます。作ったスタイルは、チャットで選ぶだけで新しいメッセージに使われます。
機能の詳細は、公式ヘルプのConfigure and use stylesで確認できます。業務ごとに指示と資料をまとめる方法はClaudeのプロジェクトの使い方、指示文を社内でそろえる考え方はプロンプトの共有と標準化で説明しています。
準備するもの
準備するものは、文体の見本になる文章と、使う場面の整理です。特別なツールは要りません。
| 準備するもの | 内容 |
|---|---|
| Claudeのアカウント | 自社で使っているアカウント。利用できるプランは、公式ヘルプや管理者に確認する |
| 文章のサンプル | 自社らしいと思える文章を2〜3本。PDF、DOC、TXTのファイルか、貼り付けるテキスト |
| 使う場面 | お客様への案内文、社内の連絡、記事の下書きなど、スタイルを使う文章の種類 |
| 確認する人 | 出来上がった文体を判断する担当者。表現のルールを決められる人が望ましい |
サンプルには、お客様の名前や個人情報、社外に出せない内容が入っていないものを選びます。
設定の手順
設定の手順は、「Create & edit styles」を開き、サンプルを渡してスタイルを作り、チャットで選ぶ流れです。
- Claudeのチャット画面を開き、左下の「Search and tools」メニューをクリックします。
- 「Use style」を選び、「Create & edit styles」をクリックします。
- 「Create custom style」を選びます。
- サンプルから作る場合は、「Add Writing Example」を選び、ファイルをアップロードするか、テキストを貼り付けます。
- 「Create style」をクリックすると、Claudeが文章を分析してスタイルを作ります。
- 言葉で説明して作る場合は、「Create custom style」から「Describe style instead」を選び、「Generate style」をクリックします。
- できたスタイルの名前を、「お客様案内」のように使う場面が分かる名前に変えます。
- チャット画面の「Search and tools」から「Use style」を開き、作ったスタイルを選んで文章を依頼します。
そのまま使える指示文の例
スタイルは文体を整えるもので、事実や条件は指示文で渡します。次の例は、スタイルを選んだチャットで、お客様への案内文を依頼するための指示文です。
【目的】 自社のお客様に送る「〇〇のご案内」の文章を、選択中のスタイルで下書きする。 【手順】 1. 下に貼る「伝える事実」だけを使って、案内文を書く。 2. 書き出しは、お客様への挨拶と、案内の目的にする。 3. 最後に、お客様がすることを1つだけ書く。 【守るルール】 - 貼った事実にない日付・金額・条件は書かない。足りない情報は「要確認」と書いて残す。 - 誇張する表現や、不安をあおる表現は使わない。 - 文字数は400字以内にする。 【報告】 本文のあとに、「要確認」にした項目を箇条書きで添える。 【伝える事実】 (ここに、自社の案内内容を貼る)
うまく動かすコツと注意点
うまく動かすコツは、サンプルを厳選して、使いながら直すことです。次の点に注意してください。
- サンプルは、自社らしいと皆が認める文章を2〜3本選びます。質のばらつく文章を混ぜると、文体も安定しません。
- 文体を整えても、内容の正しさは保証されません。金額・日付・条件は、必ず人が元の資料と照らして確認します。
- 用途が違えば、スタイルも分けます。お客様向けと社内向けでは、丁寧さの度合いが違うためです。
- 「Edit Style」でClaudeに直させる方法と、「Set Instructions Manually」で手で書き直す方法があります。細かい表現を決めたいときは手で直します。
- 標準のスタイルのうち、NormalとConciseは非表示にできません。不要な標準スタイルは、オプションから隠せます。
- 社外秘の文章やお客様の個人情報は、サンプルに使いません。
導入チェックリスト
次の項目を確認すると、スタイルを無理なく社内で使い始められます。
- □ スタイルを使う文章の種類を決めた
- □ 文体の見本になる文章を2〜3本選んだ
- □ サンプルに個人情報や社外秘が含まれていないか確かめた
- □ 「Create custom style」でスタイルを作った
- □ 使う場面が分かる名前を付けた
- □ 数回使って、直す点を記録した
- □ 事実の確認は人が行うルールを決めた
株式会社木立の実践
株式会社木立では、Claudeのスケジュールタスクで、コラム記事の補充と予約投稿、公開後の社内Slackへの共有、Webサイトとランディングページのアクセスの日次レポートのSlack投稿、経営ダッシュボードの毎朝の更新と役員向けのSlack通知、朝のブリーフィング、求人情報の定期更新などを毎日(一部は毎月)自動で動かしています。こうした定期業務では、人が毎回書く文章とは違い、指示文に書いた文体や報告の形のルールで、毎回同じ調子の文章をそろえています。文体を決めて指示文に入れておくことは、スタイル機能を使うときにも通じる考え方です。株式会社木立のAIコンサルティングは、ヒアリング1回でその直後から始められ、決まったマニュアルを使わず、進め方・使うAI・成果物をすべてお客様ごとにオリジナルで設計します。
よくある質問
スタイルとプロジェクトの指示は、どう使い分けますか?
スタイルは文章の調子や話し方を整えるもの、プロジェクトの指示は業務の前提や手順を伝えるものと分けて考えます。文体だけをそろえたいときはスタイル、業務のルールまで伝えたいときはプロジェクトの指示が向いています。
サンプルの文章は何本くらい必要ですか?
まず2〜3本を目安に試し、仕上がりを見て増やすか選び直します。本数よりも、自社らしいと言える質のそろった文章を選ぶことが大切です。
サンプルに社外秘の資料を使ってもよいですか?
おすすめしません。サンプルには、お客様の名前や個人情報、社外に出せない内容を含めず、公開済みの文章や、固有名詞を除いた文章を使います。
作ったスタイルを会社全体で共有できますか?
公式ヘルプの説明では、スタイルは自分の画面で作って管理する機能です。会社で共有する範囲は、利用中のプランや管理者の設定で変わるため、共有したい場合は管理者に確認してください。
まとめ
- スタイル機能は、「Use style」から文体を選び、文章サンプルで独自のスタイルを作れる機能です。
- 文体はスタイルに、事実と条件は指示文にと分けて持つと、中身だけを直せます。
- 事実の確認は人が行い、サンプルには個人情報や社外秘を使いません。
自社の文章づくりや業務への組み込み方は、AIコンサルティングで相談できます。ご興味があればお問い合わせください。