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Claudeのスキルの作り方|社内の定型業務を手順ごと覚えさせる方法
この記事の要点
- Claudeのスキルは、手順書(skill.md)を入れたフォルダをZIPにして、Claudeのカスタマイズ画面のスキルの項目からアップロードすると作れます。
- skill.mdの冒頭には、名前(64字以内)と説明(200字以内)を書きます。Claudeはこの説明を読んで、いつスキルを使うかを判断します。
- 1つのスキルに1つの業務を入れ、入力と出力の例を添えると、担当者が変わっても同じ手順で仕事を進められます。
「請求書のチェック方法」「議事録の書き方」のように、社内で決まっている手順を毎回Claudeに説明していませんか。この記事では、担当者に向けて、社内の定型業務をClaudeのスキルとして登録し、必要なときに自動で使わせるための具体的な作り方と設定手順を解説します。
Claudeのスキルとは?できること
Claudeのスキルとは、特定の作業をうまく進めるための指示・スクリプト・資料をまとめたフォルダで、Claudeが必要なときにだけ読み込んで使う仕組みです。社内の手順書をスキルにしておくと、依頼のたびに説明しなくても、Claudeがその手順に沿って作業します。
Claudeは、まず登録されたスキルの名前と説明だけを確認し、依頼に関係するスキルだけを読み込みます。そのため、スキルを複数登録しても動作が重くなりにくいのが特徴です。スキルは無料プランを含む各プランで使え、Anthropicが用意したスキル(Excel、Word、PowerPoint、PDFの作成など)に加えて、自社で作ったスキルを追加できます。
準備するもの
準備するものは、スキルにする業務の手順書と、入力と出力の例、そしてスキルを使える設定です。最初は文章だけのシンプルなスキルから始めます。
| 準備するもの | 内容 |
|---|---|
| Claudeのプラン | 無料・Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれか。社内で共有するならTeamまたはEnterprise |
| コード実行の設定 | スキルにはコード実行の機能が必要です。個人プランは設定画面の機能の項目で、コード実行とファイル作成の機能を有効にします。TeamとEnterpriseは組織のオーナーが有効にします |
| 対象の業務 | 手順が決まっていて、何度も繰り返す業務(例:請求書の確認、定型の報告書づくり) |
| 手順書 | 作業の順番、判断の基準、出力の形を書いたもの |
| 入出力の例 | よい出力の見本を1〜2件。個人情報や機密は含めません |
| 担当者 | スキルの内容を最新に保つ管理者 |
設定の手順
設定は、フォルダを作る、skill.mdを書く、ZIPにする、アップロードする、試す、の順で進めます。
- パソコンで、業務名を英小文字とハイフンで付けたフォルダ(例:invoice-check)を作ります。
- フォルダの中にskill.mdというファイルを作り、冒頭に名前の項目(64字以内)と説明の項目(200字以内)を書きます。
- その下に、作業の手順・判断の基準・出力の形を、見出しと箇条書きで書きます。
- ひな形や入出力の例があれば、同じフォルダの中のresourcesフォルダに入れます。
- フォルダごとZIPファイルにします。ZIPを開いたとき、一番上に業務名のフォルダがある形にします。
- Claudeのカスタマイズ画面でスキルの項目を開き、「+」ボタンからスキルの作成を選び、スキルのアップロードを選んでZIPをアップロードします。
- 一覧に表示されたスキルがオンになっていることを確かめ、新しい会話でいつもの依頼を試します。
スキルの構成と作り方は公式ヘルプの独自のスキルの作り方(英語のページ)、有効化とアップロードはClaudeでスキルを使う方法(英語のページ)で確認できます。
そのまま使える指示文の例
次の文章は、skill.mdの本文としてそのまま使える例です。冒頭の名前と説明の項目の下に貼り付け、業務名や基準を自社のものに置き換えてください。
--- name: invoice-check description: 自社に届いた請求書の内容を、自社の確認基準に沿って点検し、確認結果の一覧を作るときに使う。 --- 【目的】 自社に届いた請求書を、自社の確認基準に沿って点検し、担当者が承認を判断しやすい一覧にまとめる。 【手順】 1. 請求書から、請求元、請求日、支払期限、金額(税込・税抜)、品目を読み取る。 2. resources フォルダの「確認基準」に沿って、宛名、金額の計算、支払期限、必要な記載事項を確かめる。 3. 基準に合わない点を「要確認」として挙げ、理由を1行で書く。 【守るルール】 ・読み取れない文字や数字は推測せず、「読み取れず」と書く。 ・支払いや承認の操作は行わない。点検結果の報告までにとどめる。 ・口座番号などの機密情報は出力に含めない。 【報告】 最初に「問題なし/要確認あり」を1行で書き、次に読み取った項目の表、最後に要確認の一覧を書く。
うまく動かすコツと注意点
うまく動かすコツは、説明の項目に「いつ使うか」をはっきり書くことです。Claudeはこの説明を読んでスキルを使うかどうかを決めるため、あいまいだと使われなかったり、関係のない場面で使われたりします。
- 1つのスキルに1つの業務を入れます。業務ごとに分けたほうが、使われる場面がはっきりします。
- 最初は文章だけで作り、うまく動いてからスクリプトなどを加えます。
- よい出力の例を入れると、仕上がりがそろいやすくなります。
- APIキーやパスワードなどの認証情報は、スキルのファイルに書きません。
- 他の人が作ったスキルを使うときは、中身を確認してから有効にします。
- 手順書そのものをClaudeと一緒に作る方法はマニュアル作成をAIで効率化する方法、社内での使い方の決め方は生成AIの社内ルールの作り方が参考になります。
導入チェックリスト
- □ スキルにする業務を1つ選んだ
- □ コード実行とファイル作成の設定を有効にした
- □ skill.mdに、いつ使うかが分かる名前と説明を書いた
- □ 手順・判断の基準・出力の形と、入出力の例を入れた
- □ 認証情報や機密情報が含まれていないことを確かめた
- □ アップロード後に新しい会話で試し、手順どおりに動くことを確かめた
- □ スキルを更新する担当者を決めた
株式会社木立の実践
株式会社木立では、主にClaudeを使って、コラム記事の補充と予約投稿、公開後の社内Slackへの共有、Webサイトのアクセスの日次レポート、朝のブリーフィング、求人情報の定期更新などを毎日自動で動かしています。また、AI研修や資格取得の支援も行っています。株式会社木立のAIコンサルティングは、ヒアリング1回でその直後から始められ、決まったマニュアルを使わず、進め方・使うAI・成果物をすべてお客様ごとにオリジナルで設計します。
よくある質問
スキルとプロジェクトはどう使い分ければよいですか?
プロジェクトは特定の業務の会話をまとめる場所で、スキルはどの会話でも必要なときに呼び出される手順書です。決まった手順を幅広い場面で使いたいときはスキルが向いています。
プログラミングの知識がなくても作れますか?
作れます。skill.mdは文章で手順を書くファイルなので、まずは文章だけのスキルから始められます。スクリプトは必要になってから加えれば十分です。
作ったスキルを社内で共有できますか?
Teamプランでは作成したスキルを同僚と共有でき、Enterpriseプランではオーナーが組織全体にスキルを配ることができます。共有の可否は組織の設定によって変わります。
スキルが使われないときはどうすればよいですか?
まずカスタマイズ画面のスキルの項目で、スキルがオンになっているかを確かめます。オンなのに使われない場合は、説明の項目に使う場面を具体的に書き直すと改善しやすくなります。
まとめ
- Claudeのスキルは、社内の手順書をフォルダにまとめてアップロードし、必要なときにClaudeに使わせる仕組みです。
- skill.mdの名前と説明の項目で「いつ使うか」をはっきりさせることが、うまく動かす要点です。
- 1つの業務から文章だけで始め、入出力の例を添えて少しずつ育てましょう。
自社の業務に合ったスキルの設計や社内展開を相談したい方は、AIコンサルティングをご覧のうえ、お問い合わせください。