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ABC分析のやり方|Claudeで売上の偏りから優先順位をつける
この記事の要点
- ABC分析とは、売上を大きい順に並べ、累計の割合でA・B・Cの3つに分けて、力を入れる対象を決める分析です。Claudeにデータと区切りを渡せば、同じ手順で集計できます。
- 売上の合計を見るだけでは分からない「一部の区分への偏り」が、クロス集計で見えるようになります。
- 結果は「切るリスト」ではなく、優先順位の目安です。件数と期間を併せて読み、人が最終判断します。
「経路や商品や棟が多く、どこに手をかけるべきか分からない」「平均で見ると問題はなさそうだが、実際は一部に頼っている気がする」。こうした悩みには、ABC分析が役立ちます。この記事では、ClaudeでABC分析を毎月同じ手順で行い、売上の偏りから優先順位をつける方法を説明します。
ABC分析とは?できること
ABC分析とは、経路・商品・棟などの区分を売上の大きい順に並べ、累計の割合でA・B・Cの3グループに分ける分析です。パレート分析とも呼ばれ、少数の区分が売上の大部分を占めているかを確かめられます。
合計や平均では見えない偏りが、区分ごとに並べると見える点がポイントです。区切りの割合は累計の70%・90%などがよく使われますが、決まりはないため、自社で決めて毎回同じものを使います。
列をそろえて比べる考え方はクロス集計の盲点をClaudeで見つける方法で、経路ごとに成約までつなぐ手順は経路別ファネル分析のやり方で説明しています。Claudeでファイルを作る機能は、公式ヘルプのGet started with Claude Coworkで確認できます。
準備するもの
準備するものは、区分ごとの売上データ、区切りの割合、集計の期間の3つです。
| 準備するもの | 内容 |
|---|---|
| Claudeのプラン | ファイルを作成できる有料プラン。利用できる範囲は公式ヘルプで確認する |
| 売上データ | 経路・商品・棟などの区分と、期間、売上、件数の列があるCSVや表 |
| 区切りの割合 | Aを累計の何%まで、Bを何%までにするか。最初に決めて固定する |
| 集計の期間 | 直近12か月など、季節の偏りを避けられる期間 |
| 確認する人 | 結果の意味を判断する担当者と経営者 |
設定の手順
設定の手順は、データを準備する、区切りを決める、Claudeに集計させる、結果を確かめるの順です。
- 売上データをCSVや表で開き、区分、期間、売上、件数の列の名前を確かめます。
- 同じ区分が別の名前で入っていないか、表記ゆれを直します。
- AとBの区切りの割合を決め、メモに残します。
- Claudeのチャット画面でファイルを添付し、次の章の指示文を貼って送ります。
- Claudeが出した集計表で、区分の数と売上の合計が元データと一致しているか確かめます。
- A・B・Cの区分を見て、Cに入った区分に「件数が少ない」「新しく始めた」などの理由がないか確かめます。
- 毎月同じ指示文で集計して、グループの入れ替わりを記録します。
そのまま使える指示文の例
指示文に区切りの割合と、集計の後の自己点検を入れておくと、毎回同じ基準で結果を比べられます。
【目的】 添付した自社の売上データを、「〇〇」の区分ごとにABC分析し、売上の偏りを比べられる表にする。 【手順】 1. 区分ごとに売上と件数を合計し、売上の大きい順に並べる。 2. 全体に占める割合と、累計の割合を計算する。 3. 累計の割合が70%までをA、90%までをB、残りをCとする。 4. 次の列を持つ表を作る:順位、区分、売上、件数、割合、累計の割合、グループ。 【守るルール】 - 元データは変更せず、表記ゆれを直した場合は変更一覧を出す。 - 件数が少ない区分には「件数が少ない」と注記する。 - データにない数字や理由を推測で足さない。 【報告】 表の下に、次の点を箇条書きで書く:区分の数と売上の合計が元データと一致したか、Aグループの区分、前回からグループが変わった区分、人が確かめるべき点。
うまく動かすコツと注意点
うまく動かすコツは、区切りを固定して、結果を「優先順位の目安」として読むことです。次の点に注意してください。
- 区切りの割合は、毎回同じものを使います。変えると、グループの変化が区切りの変更のせいか分からなくなります。
- Cグループは、すぐにやめる対象ではありません。新しく始めたものや、他の区分を支えるものが含まれることがあります。
- 件数が少ないと、順位が入れ替わりやすくなります。売上と件数を並べ、期間を長くして見ます。
- 売上だけでなく、利益や件数でも並べて、順位の違いを見ます。単月と累計の見方は単月と累計の読み違いを防ぐ集計手順を参考にしてください。
- 集計結果はデータの欠けや重なりに影響されます。集計前の点検は数字の異常チェックの自動化を参考にしてください。
- 結果の解釈と、切る・伸ばすの判断は人が行います。
導入チェックリスト
次の項目を確認すると、ABC分析を毎月同じ基準で続けられます。
- □ 分析する区分(経路・商品・棟など)を決めた
- □ A・Bの区切りの割合を決めて記録した
- □ 集計の期間を決めた
- □ 表記ゆれや重複を直した
- □ 区分の数と合計が元データと一致するか確かめる手順を決めた
- □ グループの入れ替わりを記録する場所を決めた
- □ 最終判断する人を決めた
株式会社木立の実践
株式会社木立では、複数OTA(Booking.com、楽天トラベル、Airbnb等)からの宿泊データの自動取得と市場分析、会計ソフトと連携した管理会計レポートの自動化、経営ダッシュボードの毎朝の更新と役員向けのSlack通知などを、Claudeのスケジュールタスクを中心に進めています。複数のデータを集めて一画面にまとめると、合計を見るだけでは分からない区分ごとの違いが見えやすくなります。数字を区分ごとに並べて偏りを見る考え方は、自社の数字を確認するときの基本です。株式会社木立のAIコンサルティングは、ヒアリング1回でその直後から始められ、決まったマニュアルを使わず、進め方・使うAI・成果物をすべてお客様ごとにオリジナルで設計します。
よくある質問
ABC分析の区切りは、累計70%・90%でなければいけませんか?
決まりはありません。累計の70%・90%はよく使われる例ですが、区分の数や目的に合わせて自社で決め、毎回同じ区切りを使います。
Cグループに入った区分は、やめるべきですか?
すぐにやめるべきとは限りません。始めたばかりのものや、他の区分を支えるものがあるため、件数と理由を確かめて、まとめる・見直す・続けるを人が判断します。
件数が少ないデータでも使えますか?
使えますが、件数が少ないと順位が入れ替わりやすくなります。期間を長くして件数を増やすか、売上と件数を並べて読みます。
売上と利益のどちらで分析するべきですか?
目的で決めます。売上の規模を見たいなら売上、稼ぐ力を見たいなら利益です。両方で並べて、順位の違いを見ると偏りの理由が分かりやすくなります。
まとめ
- ABC分析は、売上を大きい順に並べて累計の割合でA・B・Cに分け、偏りを見る方法です。
- 区切りを固定してClaudeに毎月同じ手順で集計させると、グループの変化を追えます。
- 結果は優先順位の目安です。件数と理由を確かめ、最終判断は人が行います。
自社のデータに合わせた集計の設計や分析の進め方は、AIコンサルティングで相談できます。ご興味があればお問い合わせください。